2020.10
3社協業によりエアコンの気流を可視化、データ化する実証実験を開始
KOA株式会社、株式会社富士通ゼネラル、九州計測器株式会社の3社協業による、エアコンの気流を可視化、データ化する実証実験を開始しました。
目的
風速を多点で同時計測し、可視化・データ化するKOA独自の技術「Windgraphy」を採用した気流計測システムを活用して、3次元の気流の可視化・データ化による、気流計測の新しい価値の創出を目指す
想定用途
・空調機器の開発、評価
・オフィス、住宅の快適性の評価
背景
従来、屋内の気流計測においてハンディ風速計を使用する場合、位置を変えて繰り返し風速を測定する必要があり、測定に時間がかかり、再現性も低いという課題がありました。また、多点を同時に測定可能な多点風速計もありますが、予算の都合で十分なチャンネルを用意できない場合が多くあります。
そこで、KOAは、従来の風速計よりも圧倒的な低コストで、多数のチャンネルを同時に計測可能な気流計測システムを開発しました。
今回、この気流計測システムと、株式会社富士通ゼネラルのAdvanced Engineering Labで導入されている、九州計測器株式会社の3次元温湿度可視化システムを連携させることで、風速データと温湿度データを同時に取得し、比較分析することが可能となりました。
今後、3社にてエアコン開発・評価における効果を検証するとともに、評価ルーム以外でもセンサを自由に設置して気流が測定できる汎用多点計測システムの製品化を目指します。
実験環境の概要
・評価ルーム
株式会社富士通ゼネラル Advanced Engineering Lab
・風速計測
気流計測システム(KOA株式会社、詳しくはこちら【CEATEC2020のページへ】)
風速センサ:1080個使用
・温湿度計測
3次元温湿度可視化システム(九州計測器株式会社)
温湿度センサ:
1080個使用
ソフトウェア:
実環境空間表現ソフトウェア SpaceSight
評価ルームにセンサを設置した様子
風速を色で可視化した様子
測定データによる分析の一例
関連リンク
・株式会社富士通ゼネラル Advanced Engineering Lab ニュースリリース
・九州計測器株式会社 実環境空間表現ソフトウェアSpaceSight
・CEATEC 2020 ONLINE KOA出展サイト(事前登録が必要です)